児

｢児｣の古い表記は｢兒｣。頭に隙間があることを意味する。良いも悪いもこの間隙をぬ...

光風霽月

晴れた日のうららかな風と、雨上がりの晴れわたった月は清々しい。それは風景を語って...

褒め言葉

褒め言葉は難しい。9歳の男の子に、｢かわいい｣の言葉はふさわしくないだろう。｢カ...

光陰如流水

すでに一年のうち4分の1が過ぎた。流れ去る水が元に戻ることがないように、過ぎたこ...

優柔寡断

なかなか決められないとき、人は｢優柔寡断｣だ、とか、｢不断｣だなどとこちらを評し...

語り

人が語っている内容はいったい何なのか。自分だけの経験、最新の情報を語っているのか...

新緑

全山は緑の木々で囲繞されている。つい数ヶ月前まで悲しげな茶褐色の襤褸を纏っていた...

新緑

問柳尋花、野に出れば見渡すばかりの新緑が目に眩しい。新緑には花の青も赤もよく似合...

悩み

悩みとは選択の悩みである。あちらを立てればこちらが立たず。こちらを選べばあちらが...

傷

心の傷つきはなかなか癒えるには時間がかかる。｢傷弓之鳥｣のごとく、一度の怖い体験...

口癖

先輩の一人は、自分のことを「ミー」と呼ぶ。後輩であるわれわれは目引き袖引き笑いを...

表情

こちらは相も変わらずこんな顔をしているのに、突然目の前に現れた相手から、具合でも...

簒奪

主導権を奪うこと。物騒に聞こえるが、日常的なことだ。大人しい二人が出会えば、どち...

意志貫徹

反対意見を言うことを、｢倒行逆施｣と言う。こちらが｢右｣と言えば｢左｣と言い、上...

享

享の文字は饗の字に通じると辞書にはある。饗は神に飲食物を捧げる意。神をよろこばせ...

住み替える

目先を変える、と言う通り、住まいを変えると気持ちも変わるものである。候鳥のように...

過ぎ去る

兎走鳥飛、月日の経つことの早いことを言うらしい。もう三分の一年が過ぎた。こども時...

酌み交わす

気候がよくなると、侑盃侑飲、気のおけない友と鏡のように合いまみえながらお酒を酌み...

言い合う

言いたいことを互いに言い合ったことがあっただろうか。日本人がもっとも苦手とすると...

味

近所にある老舗蕎麦屋は、店主が早朝から石臼で粉を引く十割蕎麦が売りである。遠方か...