再婚の条件

無責任な夫に愛想を尽かして、離婚した４５歳の女性。小学３年生の子どもを一人抱えた、この女性が再婚したい、という相談が新聞に掲載されていました。

寂しさ、養育の問題など様々な状況は、この際省略し、子どもに焦点を当てて考えてみましょう。

端的に言えば、子どもが成人するまでは再婚しない方がよい、ということです。父が家を出たことで、子どもの心に離別体験が刻み込まれる。母が再婚すると、また母から離別させられることになるからです。

数年前にも、某有名女優が麻薬の罪で逮捕されましたが、この女優の母は離婚し、実父も交通事故で亡くなっています。二度の離別体験です。子ども達の心が、離別体験によっていかに傷つけられているかという真実が、ここに語られています。

夫婦は対等

　夫婦のあいだでは、どちらが「主」で、どちらが「従」、といった上下関係は、ありません。もちろん、戸籍上の「主」は社会に対してのそれですね。しかし、いったん家庭の中に入ったならば、そこに主人と奴隷の関係はないのです。どちらもが「主」であり、「従」であるといえましょう。夫または、妻が「今日の夕食は外に食べに行きたい」と提案したとしたら、妻または夫は、食品庫の貯蔵量や、昼に食べたもの、自分の食欲などを考慮しながら、自分の意見を言う。互いの意見も参考にしつつ、調整をはかる。この「話し合い」の中で決定していくのが夫婦である、といえましょう。これがなかなか実行できないのも、夫婦なのです。なぜ、うまくいかないのでしょう。