言葉に寄り添う
もしも子どもが「ボク、野球選手になる!」と言ったら、親としてはどう答えたらよいでしょうか。
1、そんなの無理
2、サッカーの方がいい
3、野球選手になるのだね
1は否定、2は捻じ曲げ、3が正解です。3は、同じ言葉を繰り返すことによって子どもの意思を「再構成」してあげているのです。数日後、今度はサッカー選手になる、と言うかもしれません、そのときも「サッカー選手になるのだね」と返してあげるだけでいいのです。
このようにして、子どもはいろいろなことを言いながら自己を構成して行くのです。構成しては壊し、壊してはまた構成する、そんなことを繰り返しながら、自分を見いだそうと必死にもがいているのです。こんな時、親としては前の話と違うなどと言わずに、子どもの言明に寄り添ってあげることが大切ではないでしょうか。親は、子どもを丸ごと受け入れてあげるだけでいいのです。