« 2011年9月 | トップページ | 2011年11月 »

2011年10月の3件の記事

2011年10月21日 (金)

忘れる

 無意識は「意識が無い」のではなく無意識という意識はちゃんとあるのに「意識され無い」という意味だ。借金したのにそれを忘れてしまうという場合、都合の悪いことを忘れてしまう機制がはたらいて、借金という事実は「あった」のに、金額も、日時も忘れてしまう例があげられる。そのように考えると、借金の保証人などは引き受けてはならないことはもちろん、私的な借金も慎まなければならない。このように考えると、われわれの意識している範囲は極めて狭い領域に過ぎないことがわかる。存在することは確かでも、絶対に「意識され無い」ものがわれわれを支配していると思うとはなはだ怖い気がする。常日頃、無意識をきれいにしておかないと、とんでもない時に無意識が顔を出してしまいかねないのだ。その時になって、それは無意識のなせるワザで…と言ったところで、弁解にはなりません。

記憶力低下でお悩みの方は竹田精神科学研究所までどうぞ http://www.takeda-msl.com/

 

 

 

2011年10月18日 (火)

失敗の心理

無意識とは、日常生活の中で、私たちが失敗と呼んでいる行為に現われる。フロイトによると、無意識は「度忘れ」「言い間違い」「貴重品の喪失」「思いがけない失敗」などに現われるという。「しっかりしなくては…」という意識とは裏腹に行動化したものが錯誤行為と考えられる。振られた彼女の名前を思い出せないのは、あまりにもその別れが悲しいことなので、さっさと忘れることによって、心の傷つきを防いでいることになる。仕事上の肝心なことが覚えられなくても、その「肝心なこと」というのが本当に「肝心なこと」であったのかどうか考えてみることだ。上司にとっては肝心であっても、自分にとっては関わりのないことであるかもしれないからだ。このように考えると、われわれが失敗しているのではなく、無意識が行っている、と考えれば気持ちが楽になる。もしも、あなたの周りに配偶者選びは失敗だった、という人がいたら、それこそ本人の無意識が選んだということになるのだ。

 

 

 

2011年10月 1日 (土)

育児計画

結婚式の挨拶に立ったひとは「赤ちゃんはいつ?」と平気で言う。生むのが当たり前のようだ。相手が年長者、友人知人を問わず、この言葉ほど新婦にとってプレッシャーを与えるものはないという。彼らには育児計画があるのだ。3年はお互いを見つめ合い、そろそろという頃に妊娠する。第一子と第二子との間は最低3年おく…といった計画かもしれない。子を成すかどうかは、あくまでも本人たち次第だ。新婚期はそっと二人きりで過ごすことが、新婦にとっての心の安らぎになるのだ。心が安らげば体も落ち着く、落ち着けば心はさらに安定するというよい循環がおのずから生まれてくる。

« 2011年9月 | トップページ | 2011年11月 »

2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ