忘れる
無意識は「意識が無い」のではなく無意識という意識はちゃんとあるのに「意識され無い」という意味だ。借金したのにそれを忘れてしまうという場合、都合の悪いことを忘れてしまう機制がはたらいて、借金という事実は「あった」のに、金額も、日時も忘れてしまう例があげられる。そのように考えると、借金の保証人などは引き受けてはならないことはもちろん、私的な借金も慎まなければならない。このように考えると、われわれの意識している範囲は極めて狭い領域に過ぎないことがわかる。存在することは確かでも、絶対に「意識され無い」ものがわれわれを支配していると思うとはなはだ怖い気がする。常日頃、無意識をきれいにしておかないと、とんでもない時に無意識が顔を出してしまいかねないのだ。その時になって、それは無意識のなせるワザで…と言ったところで、弁解にはなりません。
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