先回りしない
親としての役割は、世話をする、の一点のみです。親から自立していくための原動力は「尊重」の一言に尽きます。今までは、親のセンスや考えを自己の中に取り入れて、いわば親の模倣をきましたが、次第に、自分の好みや考えの違いを主張するようになります。そのとき、親の考えを押し付けず、その考えもいいね、とその子の主張を認めてあげることが「尊重」です。それによって、子どもは、自分の考えは正しい、と思うようになり、自信がつきます。
ただし、どうしたらいいだろうと親に相談をしてきた場合にはそれに乗ります。もちろん、子どもの主張にじっと耳を傾けてあげることが大事です。それは無茶な考えだ、とか、そんなことを考える前に勉強だ、などと言わないことです。自立に向けた心構えを、親自身も持っておくことが大切です。
つい親としては先回りの答えをいってしまいがちですが、ここは我慢のしどころです。子どもの方からすると、親の意見は絶対だと思っているので、可能性の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。親はあくまでも後方支援部隊に徹することが大切です。
子育て上の相談は、竹田精神科学研究所までどうぞ http://www.takeda-msl.com/
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