子どもとの会話
「子どもとうまく会話ができない」と訴える親御さんが多い。小さい時はたくさんしゃべったのに、いつのころからか、黙りこくるようになる。子どもたちも、中学校に上がるころになると、急に、語らなくなる。たまに口を開けば、「うるさい」「飯」「黙れ」くらいで、とりつくしまがないほどだ。こんな時期、子どもたちは、「自分とは何か」を模索しているときなので、そっとしておくことが一番だ。こんなときに、こちらから語りかけても、反応はないどころか、逆に、うるさい、と言われるのがオチだ。
「何もしゃべらない」どころか、ちゃんとお子さんは語っているじゃないですか、というと親御さんは「エっ?」という顔をされる。あなたのお子さんはちゃんと「黙っていてほしい」といっているじゃないですか、と説明する。どうすればいいのですか、には「黙ること!」と答えている。
子どもたちは、そっとしておいてほしいのだ。それをちゃんと語っているにもかかわらず、相変わらず、親がしゃべり続けてしまえば、子どもは自分の言葉が理解されていないと感じて、ますます黙ってしまうことになる。子どもたちの要求に敏速・適格に答えることが子どもとの会話なのです。
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