性格
性格は、生得的なものではなく、後天的に形成されていくものである。家庭内の人間関係の中で育まれ、修正され、加工されながら学習されていくものであり、それは愛である。
愛は想像的、一時的、間欠的なものであってはならず、一貫性が必要である。この一貫性と恒常性によって、人は安心と安全を学習できるようになり、人は安心して社会に出ていくことができるのである。
この基本的信頼を学ぶところこそが家庭である。
父は、妻と家族を愛し家族を統率し導く人である。
母は、夫に従い、子の成長を妨げない養育をする。
子は、それを見て育ち、伝えていく。
この基本的信頼を獲得できたとき、人は自分の存在を「快」と受け取ることができる。この獲得に失敗したとき、人は不安と不信を心に形成し、社会参入に困難を覚えることになるのである。