逃げない
自分の目の前に、いばらの道と、安易な道と両方があったら、いばらの道を選ぶべきであろう。もちろん、危険・法律に触れることは避けなければならない。
ようするに、自分から逃げないことである。
逃げることからは何も生まれない。
いばらの道と思われた道も、自分の剣の一振りで、いばらの姿が消え、花咲く丘の道に早変わりする。そんな場面をたくさん見てきた。
いばらと感じるのは、実は自分で「それをしたくない」欲求の表れにすぎない。
自分が作り出している幻想にすぎず、自分の思い描いた幻想におびえているに過ぎない。そうした幻想を粉砕し、自分の本当の姿に立ち向かうことが大切である。
自分とは何か、自分は何のために生きてきたのか、と。その問いを発した瞬間に、人は本当に大人になれるのである。