おもちゃ
子どもにとって、おもちゃ選びは成長の証しである。
3歳児が5歳児用のおもちゃを選べば、早くお兄ちゃんになりたい、という意志であり、2歳児用のおもちゃを選べば、その時代を終わらせるために欲していることになる。
親としては、こっちにしろとか、早すぎるのではないか、などと言いたくなるものである。
しかし、親は、口出しをせず、子どもの意志を尊重してあげることが大切である。
人間が自分の意志を主張する時は、その意思を認めてあげることである。
大人は大人として振る舞わなければならない。
子どもは子どもらしく自分の意志を言わなければならない。
子どもは、安心と安全の中で養育されなければならない。
友達と楽しく遊ばなければならない。
その体験がない人は、後に他人に過剰に甘えたり、依存したりする。
学業を怠けて遊びほうけたりする。
すべては、子ども時代に得られなかったものを取り返そうとしている代償行為にほかならない。
そうならないためには、家では自由に主張できる環境にしておくことである。
そうすることで、時の到来とともにその力を発揮できるのである。
その力こそ、おもちゃでも何でも、自分で選ぶ意志を親が尊重することによって養われるのである。