生きる道
人間の生きる道は自分で決める、とは言っても、無から有は生じないので、当然のことながら、当初は人真似である。
一言で言えば模範となる人物が必要だ。
その最初の人物が両親である。
両親がその仕事を使命と感じ、心から楽しんでいることが大切である。
その情熱は心を通して子に伝わり、社会に自分を押し出していく原動力となる。
それが両親の模倣ではなく、本当の自分の欲望であるかどうかを確認する必要はあるだろう。
その審判を下すひとこそ父でなければならない。
父はこのとき、公正中立な立場で子どもに対してこの仕事を選択しなければならない理由を聞いてあげなければならない。
そこに本人の使命感と価値が明確に語られているかをしっかる見定めてあげることが必要である。
さもなければ、ほんとうに自分で選んだ道でなければ、いずれ疲弊する可能性が高いからである。