介護
両親の介護の相談が寄せられることも多い。
兄弟、姉妹、および、その配偶者を含んで、問題は多岐にわたることもしばしばである。
誰が面倒をみるか、一緒に住むのか、施設に預けるとしたら誰のそばの施設にするか、など…現在の状況や仕事との兼ね合いなど、一つひとつ丁寧に、時間をかけて聞いていく。
セラピー場面では、こうした状況を聞くことはもちろんだが、なぜ、その方法を選択せざるを得なかったのかという、無意識を聞いていくことも重要なポイントである。
そこに、親御さんへの思いが語られたり、兄弟間での遠慮が述べられるので、それに対して、その無意識の言葉を言語化して返していくのである。
それによって、自分が面倒を見る理由などが、見えるようになり納得されるのである。
納得すれば、元気が出たり、反対に任せることが可能になったりする。
こうした事例においても、自分自身を知ることがいかに大切なことであるか、思い知らされる。