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2016年3月 7日 (月)

もう一人の私

人間は、もう一人の自分と会話している。レストランで店員に注文しているときに、店員がこう聞いてくる。「ライスはつけますか?」。頭の中の声が、「つけよう!」としゃべる。その声に促されるようにして、私が店員に伝える。それこそが、もう一人の声である。自分の体がもう一人の自分によって動かされているかのようである。しかし、その語りがいつも肯定的なものとは限らない。その声が、「贅沢ではないか?」とか、「怠けているのではないか?」と否定的なことをいうこともあるからだ。時にはそれに屈して「じゃあいいや」と諦めてしまい、食べたり、遊んだりしなくなる。こうして、欲望のない人間になっていくのである。無意識をだまらせること、といったフロイトの言葉がいかに真実を突いているか思いしらされる。

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無意識を呼び起こすと本当の自分を発見できる。無意識を黙らせることは、必要になりますか?

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