連想
人は、一つの言葉からいろいろなことを連想する。「京都へ行ってきました」、と聞いて「お寺めぐりかな?」と受けとるひともいれば、「歴史に興味があるのだろう」と受けとり、べつの人は「食べ歩き」を連想しながら聞くことになる。いわば、自分の範囲のなかで聞いているのだ。そこに会話の楽しさと齟齬が生まれる。したがって、最後まで聞いてみて、初めて真相が明らかになるのである。さらに「四泊しました」と続けば、聞く側は、どれだけ寺や歴史、食べものを堪能したことかと連想が膨らむだろう。最終的に、「連日、京都競馬に行きました」という話に落ち着くころには、やはり人の会話が噛み合うことの難しさを痛感することになる。同じ人が競馬愛好家と会話しても、また、100パーセント一致することはなさそうである。
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