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2016年10月 1日 (土)

ベル・エポック

ライヴハウスに通うきっかけは、40年前、シャンソン好きの友人の誘いがあったからだ。吉祥寺駅前の小さなビルの二階にある「ベル・エポック」の店内は、客で一杯であった。ワンステージが終わるたびに、歌手が客の席に降りてきて、注文に合わせて水割りを作ったり、つまみを運んだりしながら、曲目解説や、苦労話を披露してわれわれの涙を誘ったりしていた。しまいにはサイン入りのレコードを買ったりしながら、歌手と話せるライヴハウスになっていた。以来、毎週、友人と通っていたのも、古きよき時代のことである。買ったレコードは、一発録りのもので、それは、編集や多重録音によらず、プレイヤーと歌手が息を合わせて、文字通り一発で録音するもので、誰かがミスをすれば最初から録り直しというものだ。その緊張感は、編集したものとは一線を画していた。セラピーも、レクチャーも、いうならば一回限りのライヴだ。そこでは、そのときだけの語りが展開され、台本も予見もない、率直な自分があらわれる世界なのである。

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