功績
自らが打ち立てた功績は誰かに聞いてもらいたいと思うのが人情ではないだろうか。他人に褒められたことで、その喜びは倍増し、また頑張ろうと思ったりするものである。賞賛の言葉は、私たちの生きる原動力である。特に、子供たちは、承認と賞賛の言葉を食べながら生きている。子供たちが、「ママ見て」の言葉を繰り返したり、「ボクすごいでしょ」とママの前で胸を張ったりするのは、それが自分たちの生きる源になっていることを語っているのだ。ママが答えてくれた瞬間だけ、子供たちは「やった」と思うが、ママが背中を向けた途端、喜びはあっという間に消え去ってしまうのである。言葉の効果ははかないのである。それに答え続けることだけが、子供たちを未来に向けていく力になることを、誰が知っているのだろうか。