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2018年3月14日 (水)

壊す

ものを壊すことには二通りの意味がある。一つは、そのものを持っていることに対する不快感。二つには探究心である。前者の場合、そのものにつらく、悲しい思い出がくっついていれば、それを見るたびにそのときの記憶が想起されるので、破壊ないしは捨ててしまうことで、心の傷つきを避けている。しかしそうすることには大きな罪意識が派生してくるので、「いつの間にか壊れた」「気づかない内になくした」ことにしているのだ。あんなに大切にしていたのに、なぜ壊れたのかについては絶対に思い出せない理由はここなのである。壊すことのもう一つの意味は、中を詳しく知りたいという探究心だ。偉人伝のなかにはそんなエピソードが多い。時計を壊して叱られたことから探究心が失われたかと言うと、さにあらず。壊してみたら、部品の多さにビックリし、パーツの重要性に気づけば、その子は小さな部品を大切にすることになるだろう。すべては、本人がその経験をどうとらえたかにかかっている。

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