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私たちの身の回りにあるものには思い出がくっついている。その品物を見た瞬間にその時の記憶を思い出している。それは写真であれ、腕時計であれ、さっき買った惣菜の表面にもくっついている。それを身につけ、食するたびにそのときの思い出に触れているのだ。よいものを身の回りに置くとは、至福に囲まれるのと同義なのである。