口答え
子どもたちは成長するにつれて口答えが多くなる。その行為を成長と受けとるか、反抗ととらえるかが問題だ。前者として受けとれば、それは大人になってからの交渉の方法を学んでいることになり、後者ととらえれば、単なる反抗となるだろう。親なしでは生きられない子どもたちが果敢にも親に物申す姿を、社会に出てからの訓練中…などと見ることはかなりの難かしいことだろう。母は世界中の女性を相手に交渉するための対象であり、父は世界に自分を押し出していくための最初の対象者だ。そんな未来を見据えてはいないはずなのに、子どもたちは今日も口答えし続けている。