食物
人によって食べ物の好き嫌いはあるものだ。嫌いの度合いたるや、ちょっと嫌い、などというものではない。その食べ物を口にした途端にアレルギー反応を起こすくらいに嫌いなものである。これはかなり危険だ。場合によっては命にかかわる反応でもある。他人は、美味しいのに、とか、信じられないなどと冷ややかである。ところが本人にとっては深刻である。それがアレルギー反応である。信じられない、などという人も、嫌いな人が目の前に現れれば、アレルギー反応だ、などとのたまう。嫌いなモノに悪い思い出がくっついているように、嫌いな人にも何かの思い出がくっついているに違いない。その思い出を語れた時、きっとその食べ物を口にすることができるはずである。
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