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人は過去の記憶に悩まされている。フロイトの言葉である。その一方で、私たちはそんなことはなかったと思い込んでもいる。この二つの力較べの結果、なかったことにしておこうという考えが勝ってしまい、ノンビリと暮らしている。しかし、そのときに受けた心の傷は、胃が痛い、足が痛いといった身体症状で訴えている。分析とは、症状を見て、過去の記憶を読み解く作業なのである。