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人はつい人の意見に従いがちである。それは、相手から嫌われたくない気持ちの表れではないか。この人には素直なのにあの人にはかたくなと思われたくないからだ。意地を通せば窮屈、というのならいっそのこと全部従ってしまえ、と、従う方を選択した結果かもしれない。それもいいではないか、などと考えながら暮らしているとやはり苦しくなってくる。その苦しさの元は、自分の身が削られて最後には消滅してしまうことへの怖れだ。消されてなるものか、私は存在し続けたい。その思いを強くするにはどうすればよいのか。