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テレビを見ながら寝ている人がいる。音を消すと、起きて不満を述べたりする。なぜ消したのか、と。音は彼にとってバック・グラウンド・ミュージックなのだ。電車内の騒音、タクシー車内の振動・音などすべてBGMである。隣に停車したクルマの窓から大音量の音楽が流れてくる。その運転手にとって、その音量が心地よいのだろう。それが幼いころから慣れ親しんだ音量なのである。