手順
何事にも手順というものがある。書類のページを確認しコピーする前にコピー機表面の汚れを拭き取る。コピー用紙が不足していないか確認して原稿をセット。ロケット発射に立ち会うような気持ちでスタートボタンを押す…これを頭のなかで組み立てているのだ。我ながらすごいことをしている、などという自覚はなくても文に表すとこうなるのだ。しかしその作業中しばしば中断が入る。ボタンを押す直前に、その前にこのコピーを先にして、などと言われる場合などである。賢い人なら、その場で組み立て直せても、回転が遅くなってきた私の脳はしばしばパニックを起こす。あれ?何をコピーしにきたのか、何部コピーするのだったか…といった具合にである。たかがコピーのはずが、一大仕事になってしまう。私の中の私の命令に従うだけでも大変なのに、また他人の命令は控えて欲しい。