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私たちはいろいろな刺激によって記憶を想起している。なかでも匂いから想い出される記憶にはある懐かしさがつきまとう。言葉による記憶はずっとあとにならないと記憶と結びつかない。匂いは言葉を覚える以前の記憶だからだ。したがって「これだ」と言い切れるものではないので、どことなく懐かしいのだ。それは生まれ育った土地、抱いてくれた人物の匂いなのかもしれない。あのときの匂いはどんな匂いだったのか。その記憶はもうかぐことはできないのだろうか。