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人生とは不満の連続ではないか。両親の愛を独占できたはずが、弟や妹が生まれた瞬間から私たちは王の座から引きずり降ろされる。これが不満の原点である。それからというもの、兄弟が増え、仲間が増えるたびにどんどん自分の場は少なくなるばかり。しかし、だれもそんな不満を言う者はいない。そんなことをすれば蔑まされるに決まっているからである。だからその不満を共感しあう仲間もできるはずもない。そうした不満はいずれ大人になった今でも何らかの形で生き残って悪さをしているに違いない。それはどんなときか。