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洗面化粧台の鏡が開いていた。左右に開くんだ…それだけでも私にとって大発見だった。鏡の向こうには今まで見たこともないものが並んでいた。人にとって不要なものは視界に入ってはこない、その典型的な見本である。瓶の表面には何やら横文字が羅列しているけれどわからないし、わかろうともしない。そうした見たこともない世界がまだまだ私たちの身近なところにあるはずである。あるにはあるけれど見えない世界、それをフロイトは無意識と名付けている。その中には未だ開発していない可能性が眠っているはずである。