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私たちは幼いころから比較されて生きてきた。生まれたときの体重はもちろん、髪の毛の色や目の大きさなど全部だ。それらの差が将来の人間に影響するかのようにである。大きくなってしまえば、食べた量の多い、少ないの差などないに等しいのだ。それらはすべて目先のことにすぎない。感想にしか過ぎない言葉と知りつつ、その言葉を言われたママさんは気にするだろう。そして、物心ついた子供にそれらの言葉は伝承されていく。こうして私たちは、生まれた直後から比較の世界に身を置くようになったのである。