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身の周りにあるものには、意味が張り付いている。私たちはそれを読んでいる。モノが捨てられないのは、その文字を読んでいるからだ。あるモノには、大好きな人からもらったものと書いてあり、別のモノには、結婚したときに買ったモノという言葉が張り付いているから、それが楽しい文字だから捨てられないのだ。たとえ嫌な思い出の言葉が張り付けてあったとしても、自分と関わったことが一度でもあれば、それを捨てるとは、自分を捨てることになるからやはり捨てられない。こうしてモノは増える一方である。