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私たちは文字を読み、その意味を考え、感じている。「イタリア製」と書いてあればお洒落をイメージし、ドイツ製とあれば頑丈そうと感じている。それを着たり使ったりするときにも感じている。何度も確かめては、やっぱり、とか、さすがはドイツ製だ、などと一人心のなかでうなずいたりもしている。それが心の拠りどころになっているとすれば、私たちは文字という引力に縛りつけられているとも言えるのではないだろうか。