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駅の待合室の片隅にテレビが置いてあって、野球中継がかまびすしい。椅子に腰掛けている人も、所在なく佇んでいる人も、いっこうに試合の行末に関心がないという風情である。一方テレビ中継の向こうでは観客が熱狂している。同じ時間に生きているのに、同じ世界を共有できないのだ。同じ世界、同じ感情を共有することはできないのだろうか。