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私たちは常に揺れている。良い気分だと思う次の瞬間にはもう落ち込んでいたりする。子どもの成績表を見ては揺れ、成績が上がっても揺れ、自分の成績がどうだったかは棚に上げて眼の前のことで揺れている。歩く動作も乗車中の私の体さえじっとはしていない。そのくせ揺れる車内で寝たりもする。いつになっても揺れ続けている。それも生きているからなのだ、そう思うことでいっときの慰めを得ることにしよう。