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塩加減を見る、とか、甘いか辛いかを見る、などと言うが、味を見るとはどういうことか。それは、味わったことを言葉にして見ていることを意味している。味わったあとで、辛い、とか、甘すぎなどと言葉に出して、その文字を見て確認しているのだ。人はこのように一度言葉に置き換えて、そのモノを見たり、確認したりしながら、対処しているのである。私が今日味わったものは、文字に置き換えて思い出すことしかできないのである。