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最近のレストランでは料理運びの担当はロボットだ。料理を受け取ったあと、どこかをタッチする。違うところをタッチしてしまったので、ロボットが引き下がらない。ロボットは何も言わずに、不気味な姿を私の前にさらしている。こちらも何も言わない。そんなやり取りが存在しないせいか、店内は静かである。客とスタッフとの会話もないままに、私は黙々とお皿を平らげている。