« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »

2023年5月の31件の記事

2023年5月31日 (水)

またお越しください

店を出るときに「またお越しください」などといわれると、「来るよ」と返事してしまう。店員はただ指示通り言っているだけだが、自分にだけ言われたように感じる。つい、「ハイ」と返事してしまう。言葉の力のせいだ。そこで子供に「勉強しなさい」と言ったところで勉強しないものだ。言葉にはいろいろな力がある証拠だ。どう言えば勉強する子に育つのか。

2023年5月30日 (火)

力、指導力、技術力、判断力、知力…さまざまな力を最初から持ち合わせている人などいない。体力だってそうだ。備わっているものではない。力、それは持つものだ。持たされるのではない。だから、自らが「持つ」と決めれば持つことができる。持つ人と、持てない人とが存在するのはなぜか。持つと決めたときに応援してくれた人がいたかどうかの違いである。

2023年5月29日 (月)

好きな事(2)

音楽家は子供のころから楽器を枕元において寝たという。本をおいたり、おもちゃ、カード、人はいつも好きなモノに囲まれていたい。ゲーム機はどうか。ゲームしているのか、させられているのか、判然としないままスティーブ・ジョブズ氏も警鐘を鳴らしながら亡くなった。ゲーム機が好きな事なのか、好きにさせられているのか、結果は数十年後に分かるのだ。

2023年5月28日 (日)

好きな事(1)

好きな事は後になってからしろと教わってきた。後になると受験の時期だ、その後には就職が控え、その後には昇格試験が…後回しさせられて、気がついたら、体力も気力も衰え始めた。それを理由に新しいことへのチャレンジの気持ちを失わないようにしよう。

2023年5月27日 (土)

春炬燵

春爛漫な季節、ときおり寒い日があったりして炬燵を押入れにしまい込めない時期を春炬燵と季語では言うらしい。それは数ヶ月の間鎮座したことで、部屋に溶け込んでしまい、さほど気にならない。思い切って片してみた。スッキリした。畳に残った四つの丸いくぼみだけが冬の痕跡をとどめている。

2023年5月26日 (金)

二人の私

私という人は二人に分裂している。衝動買いしたい私と、ブレーキをかけている私と分裂している。二人が争っているのを、考えがあっちこっちに行く…などと表現している。仲裁者が現れないまま、今日も店の前を行ったり来たりしている。

2023年5月25日 (木)

関連

私たちは、モノとモノとを関連づけようとする。壁掛け時計の位置、カレンダーを貼る位置…すべて、何かと何かの中間にしてみたり、高さを揃えてみたりして安心感を得ている。初対面の人と自分との間にも、何とか共通点や似た境遇を探そうとしている。一致することなど決してないと知りつつ、すり合わせしないと気がすまない。悩みや症状などちょっと似ていたりすると、そのことを自分になぞらえて相手は語り出す。私は私の悩みや症状を聞いて欲しい、それがきっかけとなって精神分析が創設されたのである。

2023年5月24日 (水)

地域

どこかの市が大雨と聞くと、その市全体が土砂降りと思ってしまう。あわてて知り合いに様子を聞くとさほどでもないとの返事が返ってくる。もし、その地域を細かく説明していたら時間が足りないだろう。そこに避難しそこねたりする心理が存在するのだ。備えておきながら、様子も見るという高等テクニックが私たちに求められるのだ。

2023年5月23日 (火)

選ぶ

私たちは待ち受け画面の壁紙の選択で悩み、レストランでメニューを見ては悩む。コーヒーか紅茶か、紅茶もレモンティーかアップルティーかで悩む。本当に悩んでいるのだろうか。実は楽しんでいるのかもしれない。そう考えれば悩みも少しは軽減されるかもしれない。

2023年5月22日 (月)

居心地

占いの先生から教わったことは、寝室を居心地よくしなさい、というもの。一日のうちで最も長い時間そこにいるからだ。たしかにそうだと思うが、パタンと寝てしまうから実感がない。リビングや風呂場にいる時間などたかが知れている。寝室の次に居心地がよいのは自分の部屋。個室であることが理想。個は個を育て、個性を育む場所でもある。

2023年5月21日 (日)

比べる

人はつい他人と比べる傾向がある。隣の芝生が青く見えたりもする。隣人が車を買い替えれば、こちらが遅れをとったみたいに感じる。母親の口から、誰々ちゃんは頭がいい、と聞かされると、自分はダメなのか、と感じたりもする。聞いた話をしただけよ、と言われてもな〜、と感じるのも、比べられているという負い目だ。成績の上下など数10年経てば何も変わりはしないのだが、私たちはなかなか未来に生きられない。いつも「誰々ちゃんは…」の言葉に逆らえないからだ。

2023年5月20日 (土)

共通点

人との会話のなかで、共通点が見つけられると安心だ。同郷、同学年、同じ趣味…「同」の文字を探そうとしている私がいる。パーティなどでは食事どころではない。住んでいる場所も違うし…困ったなと思っていたら、子供が同学年だ…。「同」の文字を発見した。その瞬間、パーティはお開きとなった。安心のひととき。

2023年5月19日 (金)

何かのために

人は何かのために生きている。「何か」の位置に何を入れてもよい。毎週のドラマを観るために、でもよく、マウンテンバイクを手に入れるために、でもよい。それらは、目に見えるモノがよいかもしれない。目標にしやすいからだ。もし、それらを得る事に飽きてしまったらどうなるのか。真理という永遠の知を得たくなるに違いない。

2023年5月18日 (木)

子供が楽することばかり考えている、という相談を受けた。私は、それでいい、と答えたのです。そもそも人間はいかに楽するかを考えているのだ。エレベーター、車…そのせいで知恵が働き、努力もする生き物なのだ。一つでもそんなヒントが思い付けば、どこまでも改良し続けるに違いない。人間とは知恵である。

2023年5月17日 (水)

生きがい

生きがい、と言うとどことなく、人に誇れるもの、見せられるものと思われがちだ。本当の生きがいとは自分独りで楽しめるもの。楽しみ事はなかなか人に語れるものではない。語れば相手の怪訝な顔に出会うことが多い。すると自分独りの楽しみ事がその輝きを失うかもしれない。こっそり独り見つけた宝物を大事にしよう。

2023年5月16日 (火)

私とは何者か

私とは何者か、実は何者でもないのだ。私という人間がただいるだけである。ところが、順番待ちをしている私に突然、「次の方」と言われた瞬間に、ただの人間が、次の方に変身する。順番待ちの番号が112番だった場合は、112番という存在に早変わりする。お客さんにもなり、ボランティアに行けば受付の人になったりする。私という存在はその都度現れるだけである。せめて生きた証を残したい。

2023年5月15日 (月)

存在

この世に存在している証として、名前を呼ばれるのがある。名前にはいろいろある。順番待ちしているときに「何番さん」と呼ばれたときの嬉しさはたとえようもない。元気よく返事をしてしまう。そのとき私は何番という人になったのである。この世に現出した瞬間である。生きている実感は名前の読み上げに起源があるのだ。

2023年5月14日 (日)

自信

「自信を持て!」と人は言うが、どうやったら持てるのか。それにはどうしても他者からのあなたはOKという声がけが必要だ。その言葉が頭の中に響き続ければ、不安に落ちいったときにもはね返すことができるからだ。その経験が仲間や家族への対応に繋がっていくのである。

2023年5月13日 (土)

生きる

生きるためには、「〜のために」という目標が必要だ。~の部分にはなんでも代入してよい。それがあるからこその人生。人に批判されず、比較もされず、ひけらかすこともない自分だけの世界。見つけられたら最高である。

2023年5月12日 (金)

安楽

安楽とは退屈の別名。昔の貴族は退屈をしのぐために、アミューズメントを考え出した。そのお蔭で、スポーツ、演劇、旅行、ファッションが存在する。昔の人の恩恵を満喫したい、それには長生きが最大のポイントだ。

2023年5月11日 (木)

情報

情報が身の回りに溢れかえっている。ほとんどがどうでもよい話ばかり。平和の証拠だ。大事な情報はどこからもたらされるのか。それはきっと自らの問いかけによってもたらされるだろう。問いかけとは何か。それは、自分とは何者か、という問いである。

2023年5月10日 (水)

置き配

置き配で品物を頼んだ。到着後、自分の家の玄関と配達物の写真が一緒にスマホに送信されてきた。こんな玄関だったのだ。配達員は玄関先の清掃状態など見てはいないだろう、しかし、配達物はしっかりと私の方を見ている。今着いたぞとばかりに玄関先でふんぞり返っている。

2023年5月 9日 (火)

繰り返し

クライエントの語りは繰り返しが多いようでも、毎回新鮮に聞こえる。CDも読書も同じ曲や理論を繰り返し聞きかつ読んでいるように。それでも飽きることはない。毎回新たな発見がある。毎日がディスカバージャパン。

2023年5月 8日 (月)

もう一度

長い小説も、長大な交響曲も聞き終わったあとでもう一度読み返したり、聞き返したりしたくなる。親しい友との会話もそうだ。ゴールデンウィークは違う。もううんざりだ、と思ったら働き者だ。日本人はとくにそうかもしれない。

2023年5月 7日 (日)

一部地域

テレビで、〜が流行ってます、と連呼している。日本で大流行しているみたいだ。この時点で影響を受けそうだ。ふとテレビから目をそらすと、現実の部屋が目に飛び込んでくる。その繰り返しの中でテレビ画面の、お急ぎくださいの言葉が多ければ、私はテレビショッピングの虜になるだろう。テレビに背中を向けて暮らそう。

2023年5月 6日 (土)

意味

人は言葉の意味を考えるから疲れる。意味を考えない、すなわち、音だけで聞くこと。「こいつ!」と言われて、「こちらを下に見てる」と考えるのが「意味」。それを取ってしまえば、こ・い・つという音素の並列にしか過ぎない。「おはようございます」、「こんにちは」など、無意味な音ばかりであることに気づく。気づくとは発見である。無意味の世界にようこそ…マトリックスの世界だ。

2023年5月 5日 (金)

予想

予想通りに物事が運んだためしがあっただろうか。店に行ったら予想外に空いていた、あるいは混んでいたといったことは日常的である。人生ではどうか。予想通りの人生、思い描いた通りの生き方を歩めただろうか。もし、レストランの混み具合も人生もすべてが予想通りに行くとしたら、うまくいかないのも予想通りということになってしまうではないか。それも無意識なのである。

2023年5月 4日 (木)

ギブ・アンド・テイク

与える方が先で、受け取るのは後だ。ちょうだい、ちょうだい、と懇願する心理は、後回しされてきた体験が発しているのかもしれない。後回し…ほぼ全員がそんな体験をもっている。あのとき、あの人に先を越された…。大なり小なりあっても、お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、と言う言葉が私たちを懇願することから押しとどめている。そんな言葉をふたたび誰かに伝えていないとは言えない。

2023年5月 3日 (水)

空想

人間は、ああではない、こうではないと、空想がとまらない。誰さんの家の駐車場からご主人さんの車だけが消えた、と聞いただけで空想の翼は羽ばたきを始める。その空想と事実が一致することはまずない。なぜなら、事実は無意識だから。無意識は本人でさえ空想することができないことだからだ。

2023年5月 2日 (火)

好み

好みは人によって全く異なる。そうかと思うと、微妙に異なる、なんてこともある。人と人とか意見が一致した、というのは幻である。ようするに、一致はないのだ。一致したと思いこんでいるだけなのかもしれない。同じ演劇を観ても、感動するところが違う。映画の印象に残ったシーン、好きな俳優みんな違う。それを正確に伝えるのは難しい。しかし、違いを話し合うのも楽しいことだ。

2023年5月 1日 (月)

好きなこと

好きなことがひとつあれば、他のことをしている暇はない。勉強もスポーツも交際もすべてこなせる人は稀にいるかもしれない。そんな100人に一人いるかどうかの人と比較したら99人の人には迷惑だ。ひとつあることを認めること。それを承認という。

« 2023年4月 | トップページ | 2023年6月 »

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
フォト
無料ブログはココログ