私とは何者か
私とは何者か、実は何者でもないのだ。私という人間がただいるだけである。ところが、順番待ちをしている私に突然、「次の方」と言われた瞬間に、ただの人間が、次の方に変身する。順番待ちの番号が112番だった場合は、112番という存在に早変わりする。お客さんにもなり、ボランティアに行けば受付の人になったりする。私という存在はその都度現れるだけである。せめて生きた証を残したい。
私とは何者か、実は何者でもないのだ。私という人間がただいるだけである。ところが、順番待ちをしている私に突然、「次の方」と言われた瞬間に、ただの人間が、次の方に変身する。順番待ちの番号が112番だった場合は、112番という存在に早変わりする。お客さんにもなり、ボランティアに行けば受付の人になったりする。私という存在はその都度現れるだけである。せめて生きた証を残したい。