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木の年輪をつぶさに観察すると、年輪の幅に大小がある。幅のつまっているのは冬。広いのが夏だ。夏の重なりの幅にも大小がある。猛暑のときと、冷夏のときとだ。目の前にある年輪は30年経っている。年輪は揺るぎなく木材を形作っている。私のなかの年輪にも大小の幅があったに違いない。遠い昔の話である。