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ロープウェーに乗っていたときのことである。上りロープウェーとすれ違う地点にさしかかったとき、乗客の一人がこう叫んだ。「上りのほうが速い!」と。ロープウェーは上りも下りも一本のロープでつながっているから片方だけ速いはずはない、というのは理論。ところがすれ違う際に速度は相対的に倍になるのでそう見えるにすぎない。理論は感動を薄めているのか。理論を知ることもまた感動と考えることにしよう。