名称
私たちは名称からいろいろなモノやことを思い出している。それに楽しい思い出がくっついていればそれは光り輝く記憶とともに目の前に現れる気がする。悲しい思い出がくっついていたらどうか。それは思い出したくない記憶なので、自動的にその名称から排除してしまうことになる。それが回避である。回避したものはまた次の機会にわれわれの前に現出するだろう。その繰り返しのなかでいつまでも悩み続けるのだ。悩みから開放されるにはそのことに直面するしかない。難しい。しかし、直面してしまえば、なんだこんなことで悩んでいたんだ!とポイッと捨て去ることができる。難しいか難しくないか、それは自分の心待ち次第である。