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私たちはトゲトゲしいものより、柔らかいものに触れたがる。家具も道具もすべてカドは丸くしてあるし、指の爪だって爪みがきをかけてまろやかにしている。それは、もう触れることのできない母の肌や指先の感触を再現させようとする試みなのかもしれない。私たちは永遠に母から離れられないのだ。