きっかけ
人と話していると、こちらが言ったひとことがきっかけとなって、相手の話にすり替えられてしまったという経験はどんな人にもあるはずだ。つまり人はいつも自分のことだけを考えている、ということだ。相手の話を聞くうちに、「また同じ話か」とか、「昨日も聞いた」という気持ちになるので、あわてて自分の話に切り替えているのである。相手の話を聞くときは真摯に耳を傾け、同じ話だと思っても、昨日までの話は聞かなかったことにして聞くのがよい。すると相手は「スッキリした」と感嘆の声をあげるのだ。聞くことの難しさと楽しさの二つがあるのだ。