論理
子どもが母親に向かって言う。「ぼくが一日良い子にしていたらお母さんはおもちゃを買ってくれる」と言ったから、今日ぼくは一日良い子にしていた。だからおもちゃを買って。これが論理である。良い子にしていることと、おもちゃを買ってもらえることとは別のことであるのに、おもちゃを買ってもらえるという現実を手に入れることができるのである。大人のなかにも必ず論理がある。こうしたからこうなるというものが。実現するもしないのも、すべて言葉という論理にしたがわされているのである。
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