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2024年2月の29件の記事

2024年2月29日 (木)

ジタバタ

困難なことが目の前に生じると人はジタバタする。あとになって、あのようにすれば良かったなどと思うこともある。どうしてそうなってしまうかといえば、ジタバタする私と考える私が一緒だから。ジタバタしなくなると、今度は思考が目を覚ますようになる。そういうときはどうするか。ジタバタするのをやめてみることだ。

2024年2月28日 (水)

長い目で

寒暖の差は目まぐるしく入れ替わる。長い目で見れば、やがて春になり切ってしまう。そうは知ってはいても一喜一憂してしまうのが人情だ。子どもの機嫌も毎日激しく入れ替わる。その都度親は振り回される。子どもも季節と同様、やがて立派な大人になることは知ってはいてもつい口出ししたくなるのが親である。今だけを見ずに、目を横軸に置いて長い目で見ることにしよう。

2024年2月27日 (火)

捜し物

捜しても見つからないモノの一つや二つあるものだ。ずっとそのことを考えていたりする自分がいる。ところがふとしたことで見つかってしまうと、もうそのモノに関心がなくなってしまう。見つかるのがよいのか、見つからないのがよいのか。今のところ正体は不明である。

2024年2月26日 (月)

近づく

本物には永遠に近づけない。ヴァイオリンの音をCDで再生しても本物ではなく、CDの元になっているテープも違う。そこでテープを再生する機械を改良したとしよう。それでもまだ近づけない。そこでヴァイオリンそのものを目の前にして聞けばよいかというと、名器ストラディバリウスではないからこれも違う。ストラディバリウスそのものなら良いかというと、これまたそれが製作された1600年代ではないからまた違う。永遠に近づけない…だからCDだLPだと取っ替え引っ替え、一日聴き続けているのかもしれない。

2024年2月25日 (日)

立場

立場が変われば思考も変わる。車を運転しているときはバイクが危ないし、同じ人がバイクを運転していると、車が危ないという。教師は生徒の気持ちが分からず、生徒は教師の気持ちがわからない。親の心子知らず、子の心親知らず。こうして気持ちはどこまでもすれ違っていく。どうすれば相手の気持ちが分かるのか。

2024年2月24日 (土)

寝ても覚めても

音楽家の卵たちは寝るときも枕元に楽器を置いていたという。ひとときも放したくない気持ちの表れ。だから自分は音楽ができないのだ、と諦めなくてもよい。いつも自分のそばに置いていたものがきっと今の自分を支えているからである。

2024年2月23日 (金)

現実

旅行案内書の表紙には談笑している旅館の女将と旅行者が写っている。女将はいつも笑い通しでないとは分かっていても、きっとこんなもてなしをされるのではないかと思ってしまう。それで旅に出掛けるかというとさにあらず。現実が女将の笑顔から私を引き離す。現実は残酷であると同時に親切でもある。

2024年2月22日 (木)

変わる

パスタを食べるつもりで出掛けて蕎麦屋の暖簾をくぐっていたり、クリップを買うつもりで文房具店に出掛けてノートを買ったりする。クリップだけ買うぞと決めてもノートをいつの間にか手にしている。叱られると覚悟を決めて上司の前に立ったら褒められた。これらはすべて、現実に表れたものが本当の自分の欲望である。

2024年2月21日 (水)

不満

不満の種は尽きない。雨が降っても降らなくても文句を言っている自分がいる。人は今が良ければそれで良いではないかと言うが、こちらにはこちらの不満があり、そちらにもそちらの不満があるだろう。互いが互いの不満をぶつけ合っている。しかしそれで結構満足している。語ることで癒やされるとわかったのだ。精神分析の扉が開かれた瞬間である。

2024年2月20日 (火)

メニュー

レストランのメニューを見ながらあれこれ悩ましい時間を過ごす。一旦「注文する」ボタンを押してしまえばあとには引けない。これは一種の賭けである。あちらにすれば良かったと思っても自分で自分に賭けたことだから文句は言えない。ギャンブルもきっとこんな気持ちかもしれない。そう考えながらスープをすすっている。

2024年2月19日 (月)

道案内

道を尋ねられた。カーナビ全盛の時代、久しぶりの質問だ。答えるのも久しぶりである。久しぶりのことは難しい。自分を一度外に放り出し、相手の立場に身を置き、その場所を頭に置いて、ここからの道を思い描く。自分の手を右に左に動かしてしまう。その説明で到着できたかどうか。悩みは尽きることはない。

2024年2月18日 (日)

過去

過去は必ず存在した。それは証明することができる。良いこともそうでないこともひっくるめて存在した。過去の成功は自信につながるかもしれない。しかしいつまでもとらわれてはならない。その失敗はずっと先まで影響を残すかもしれない。いっそのこと過去はなかったことにしてしまおう。それをとらわれない心と呼んでいる。

2024年2月17日 (土)

未来

知っているのに実感がないもの、それが未来だ。明日命が尽きているかもしれないのに予定を入れたりしている。だから明日はあるのだ。明日は期待をもって見つめよう。明日が来たら一生懸命生きよう。

2024年2月16日 (金)

本当の自分

本当の自分とはいったい何者なのか。あるときはお客様であり、別のときは通行の邪魔者、別のときは店に傘を置き忘れるオッチョコチョイで、会社に戻れば有能な社員。いったいあなたは誰?

2024年2月15日 (木)

味わい

味わい深い話、味のある話、などと、含蓄のあることを味で表現する。それらを体内に摂り入れたいという欲望を表している。それ以外の話、つまり私たちが日常的にかわしているのは、サラッと流れ去ってしまうからではないか。味わい深い話、味のある話とは、真実の語らいそのものではないだろうか。

2024年2月14日 (水)

大声

カレー屋に一人の客が入ってきた。女性店員二人が客の左右について、「ご注文はお決まりですか?」と尋ねた。客は驚いて、「二人で囲むとは失礼だ!」とつぶやいて店から出て行った。気まずい空気だ。そのとき、別の客が、「ダメ親父はソトー!」と叫んだのでほかの客もそうだー!などと大声で叫んだので笑い声もあがった。店内に明るさが戻った。「鬼は外」など、大声を出すことは悪い気を追い出す効果があるのかもしれない。

2024年2月13日 (火)

流行

今年は緑色が流行っていると言う。つい緑の服に目が向いてしまう。誰が流行らせたのか、その根拠は何かもわからないまま、緑・ミドリとつぶやいている。もつべき目標を人間がもてないことを表しているのではないか。要は何色でもよいのだ。大安吉日に新品を使い始めるように、緑色を目標にしながら色選びしているとも考えられる。そうなると、私の選択したものは誰かがかつて決めたものかもしれない。私が私を決めることは実に難しい。

2024年2月12日 (月)

新製品

「新製品」の言葉に私たちは惹き寄せられる。ビールなど1000種類の試作を経て売り出されるという。そんな話を聞くだけでも欲しくなる。私たちはそのものに惹かれているのか、それとも「新」の文字に惹かれているのか。今のところ謎である。

2024年2月11日 (日)

摂り入れる

目から美しいものを摂り入れ、耳から美しいメロディを、鼻から良い香り、そして口で美味しいものを味わう…。反対のものは摂り入れたくない。昔から六根清浄と唱えれば悪いものは入ってこないと教わった。三猿のように蓋をしてしまえばよいのだ。そうもいかないときはどうすればよいのか。

2024年2月10日 (土)

口調

私たちは相手の言っている内容より口調の方を気にしている。言っていることが正しくても、「あんな言い方をしなくても」と言って相手の意見を聞かないこともある。言う方はすぐにでも伝えようとして口調が強くなりがちになる。そのようにしてお互いの意見がすれ違っていくのだ。

2024年2月 9日 (金)

思いやり

思いやりは難しい。それは自分がして欲しいことだからだ。電車内で席を譲ろうとして嫌な顔をされたり、次の駅で降りるからと言われたりした経験の一つや二つあるものだ。足の訓練のために立っている人もいるかもしれない。思いやりは実に難しい。

2024年2月 8日 (木)

曖昧

スーパーのレジでの言葉に、「レジ袋は大丈夫ですか?」がある。レジ袋が必要か必要でないかを尋ねているのは分かるが、どこか曖昧さが残る。「結構です」、「いいんじゃない」などもはなはだ日本的な言い回しだ。レジ袋くらいなら実害はないが、経済的な害を被らないために、時にははっきり言うようにしよう。

2024年2月 7日 (水)

干渉

子供の出産を期に祖父母からの干渉が増えたという相談は多い。干渉をシャットアウトする勇気はなかなか湧くものではない。親不孝のそしりが邪魔をする。するかしないか、心は二つに分かれる。人の悩みは選択の悩みである。

2024年2月 6日 (火)

欲望とは言語

欲望のある人は欲望が口をついて出てくる。欲望がないと語ることが少なくなる。いったん欲望が出始めると、次々と欲望の連鎖が始まり、とまることがない。語るとは欲望のことである。日常的なお喋りとどこが違うのだろうか。

2024年2月 5日 (月)

継承者

彼は◯◯界の継承者だ…どこか引っかかる言葉である。継承者とは引き継ぐ人。繫がるチェーンの途中という意味である。第一人者がいい。

2024年2月 4日 (日)

無言

クリーニング店の店員は無言を貫いている。愛想がない。暖かいね、にも無言。よろしく、にも無言。つまらぬ世間話をする必要がない分、気を使わずに済む。。これを「楽」ととらえるには自分はまだ人間ができていない。彼のお陰で訓練させられている。人はみな我が師。


2024年2月 3日 (土)

その人のことはその人のこと

悩みに上も下もない。上は上で悩み、下は下で悩む。家が建てば税金やローンで悩み、アパート暮らしではそれなりに悩む。これで良いとはならないのが人生だ…などと思いながらも諦められない。家が建ったからそれで良いとは言えない。誰かにそのことを話せばたちまち贅沢だと言われることだろう。悩みは尽きることはない。その悩みを誰に訴えればよいのか。

2024年2月 2日 (金)

過去

未来を思い描けなくても、過去は思い出すことができる。私たちが過去を振り返るのはそのせいだ。その過去が良かったのか悪かったのかは問わない。なぜかと言えば、とりあえず生きていたことだけは確かだからだ。過去ばかりを振り返りながら生活していたらきっと何かにぶつかってしまうに違いない。目が前向きにしかついていないように、前だけを向くことにしよう。

2024年2月 1日 (木)

未来

期待をもって未来を待つ。そのためにはなんでもよいから目標をもつことだ。散歩を待っている犬のために早起きする人もいるだろう。新聞配達を門のところで待つ人もいる。テレビやラジオ番組を心待ちにする…人から何と言われようと構わない。目標とは自分自身そのもの。未来の自分が今の自分を期待をもって待っている。

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