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目の前に小倉百人一首の和歌がある。源重之の「風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふころかな」という一首がある。思いがちぢに乱れてる、と分かって言い条、リズムが心地よい。大中臣能宣の和歌が続く。「みかきもり衛士のたく火の夜はもえ昼は消えつつ物をこそ思へ」。響きが心地よいのだ。形式とは、漠然とした「美」に枠組みを与える重要な役目を担っているものである。