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鬱蒼とした叢のなかに歩を進めていくと、突然雉が目の前に現れた。朱の翼が周囲の木暗さのなかで際立つ。雉は驚いたように森の叢の中に溶け込んで、再びその翼を草のなかに遊弋させ始めたに違いない。その仄暗さが彼らにとっての居場所なのだ。雉と私、何処が最良の居場所なのだろうか。