« 知恵 | トップページ | 鴬 »
連休に繰り出す人の表情は恰も万華鏡を覗くようだ。綺羅びやかな色さまざまな硝子の細片の組み合わせのような服を身に纏った集団と見ればそれは海外からの客であった。5月の太陽のもと明晰な眼差しを道の両側の店に滑り込ませている。ここは日本なのか外国なのか。自分は今どこにいるのかさえ定かでなくなっている。慌てて電車に乗ろうとすると車内の高いところから碧眼の綺羅綺羅光線を浴びることになった。