予見(2)
誰もが不可能と思っていたことがやすやすと実現されてしまう時代だ。スマホ片手にあるときは電話、ある時は辞書、あるときは電車内の暇つぶしに活躍している。むかし、現代の御茶ノ水博士といわれた研究家の講演に参加したときのこと、われわれ受講生にプラスチック製の弁当箱が配られた。隣の人と一緒に土を入れ、博士手製の粉と水を入れて割り箸で掻き回す。すぐさまカチカチの塊になるのを目の当たりにした。コンクリート不用の時代になると明言していた博士の夢はどうなったのだろうか。
誰もが不可能と思っていたことがやすやすと実現されてしまう時代だ。スマホ片手にあるときは電話、ある時は辞書、あるときは電車内の暇つぶしに活躍している。むかし、現代の御茶ノ水博士といわれた研究家の講演に参加したときのこと、われわれ受講生にプラスチック製の弁当箱が配られた。隣の人と一緒に土を入れ、博士手製の粉と水を入れて割り箸で掻き回す。すぐさまカチカチの塊になるのを目の当たりにした。コンクリート不用の時代になると明言していた博士の夢はどうなったのだろうか。