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この地には奇聳なものもなければ激越なものもない。したがって人品もどこかしらのんびりしていて、隣のゴルフ場では洒落たキャップを被った数人がピンク色の服に身を包んだキャディーを従えてゆるゆるとその歩を進めている。その上空には電線も電灯もなく、ただ贅沢で空っぽな青空が横たわっているだけである。