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日本列島は雨季の真っ只中である。どこもかしこも湿り気を帯びている。その向こうに燦爛たる太陽の円盤がやがて顔を出すのだ。その確かさが人に待つ力を与える。どれだけ私たちは待たされて来たことかしれない。寝るのは試験の後、遊ぶのは後、楽するのも後…その結果得たものは老い。太陽だけは未だ輝き続けているというのに。