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熊谷は祭の最中である。普段は目にすることさえ叶わぬ人たちが街に繰り出す。そのなかを歩くだけで、白竜魚服とは自分のことかとさえ思う。祭の気分に毒された異型の人たちが平気で私に声をかけてくる。祭がきっかけで街が一つになりたい人たちと、そうはさせまいと逆方向に歩く私とが行き交っている。