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三羽の鳥が空の高みを、近づきあったかと思うと、また不規則に隔たって飛んで行く。その接近と離隔には、なにがしかの神秘がある。相手の羽風を感じるほどに近づきながら、ついと遠ざかるときの青い距離はなにを意味するのか。無意識という空虚のなかをつきつ離れつする三つの想念がわれわれの中にも飛び交っている。